DX推進に欠かせないITリテラシーとは?重要な理由や向上させるためのポイントを解説

DX

企業がDXを推進するためには、担当者一人ひとりが高いITリテラシーを身に着けておくことが求められます。
ITリテラシーが欠如していると、思うようにDXが推進できないばかりでなく、DX推進が失敗し、重大な事故に発展する可能性もあるでしょう。
本記事では、DX推進のために求められるITリテラシーとはそもそもどんなスキルなのか、またITリテラシーの欠如で起こりうる問題や向上させる方法などについて、詳しく解説してみました。

 ITリテラシーという言葉をよく聞くようになったよね。
重要なのはわかるけど、どうやって向上させたらいいんだろう?
 ITリテラシー低いと、業務効率が低下したりトラブルに発展したりする可能性があります。
そもそもITリテラシーとは何なのか、向上させるためには何をしたらいいのかも紹介していきますね!

 

ITリテラシーはITを扱う際に必要なスキル

IT

ITリテラシーとは、ITとリテラシーを組み合わせた言葉です。まずはそれぞれの言葉の意味を分解して、考えてみましょう。

言葉 意味
IT Information Technology(情報技術)
リテラシー 理解力・操作能力・読み書き能力など

つまりITリテラシーとは、ITに関連する知識を理解して、適切に活用する能力というような意味合いです。
例えばスマホやパソコンを活用して情報を収集する能力も、ITリテラシーの1つと言えます。

近年は業種を問わず、各企業がWebマーケティングに取り組んでいます。
Webマーケティングでは、当然Webの知識やパソコンの操作といった、ITリテラシーが必須です。

今後もインターネットがどんどん発展する中で、ITリテラシーもさらに求められるようになるでしょう。
ITリテラシーは、将来的なビジネスを成長させるために、必須のスキルと言っても過言ではありません。

ITリテラシーの4つの意味

一口にITリテラシーと言っても、細かく4つの意味があります。

  • 情報基礎リテラシー
  • コンピュータリテラシー
  • ネットワークリテラシー
  • 情報セキュリティリテラシー

それぞれがどんな能力を指しているのか、詳しく解説します。

情報基礎リテラシー

情報基礎リテラシーは、ITリテラシーでも最も基本的かつ重要なリテラシーです。
具体的には、以下3つの能力を「情報基礎リテラシー」と言います。

  • 必要な情報を探し出す能力
  • 情報の内容を精査する能力
  • 探した情報を活用する能力

普通に生活する中でも、何か情報を得たい時にはGoogleで検索して、表示される情報から必要な情報だけを抜き取った上で、参考にするという行為を行っているはずです。
つまり、意識の有無に関わらず、ほぼすべての人が日々情報基礎リテラシーを活用しています。

情報リテラシーに含まれる3つの能力はどれも重要ですが、その中でも特に「情報の内容を精査する能力」は重要性が高いでしょう。
というのも、SNSやインターネット上では、デマなどの誤った情報も多く拡散されているためです。

デマやフェイクニュースは、世間を大きく揺るがす問題に発展することもあります。
例えば新型コロナウイルスが蔓延し始めたころに、トイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになったのは良い例でしょう。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーとは、文字通りコンピュータを適切に操作する能力です。
基本的なところでは文字をタイピングする能力も、コンピュータリテラシーの一種と言えます。

コンピュータリテラシーが身についていると、仕事の効率が高まります。
例えば1000個の計算を手動で行えばかなり長い時間を要しますが、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで関数を活用すれば、どれだけ多い計算も一瞬で処理可能です。

その他にもコンピュータリテラシーとして求められる能力は、非常に多くあります。
無駄な能力は1つもなく、1つでも多く習得しておくことで、仕事の効率はどんどん高まるでしょう。

最近はどんな会社に就職しても、1人1台パソコンやタブレット端末が付与されるようになりました。
付与されたデバイスを使いこなせなければ、当然仕事になりません。

求められるリテラシーのレベルは会社や職種にもよりけりですが、最低限以下のような能力は身に着けておきたいところです。

  • Officeソフトを使用する能力
  • Googleツールを使用する能力
  • タッチタイピング
  • 基本となるショートカットキー

また、HTMLやCSSといったマークアップ言語、JavascriptやRuby、Python、VBA、GASなどのプログラミング言語が求められる場合もあります。

ネットワークリテラシー

ネットワークリテラシーとは、インターネット上での行動に関連する能力です。
最近はSNSにおける行動も、ネットリテラシーの一種と考えられるようになりました。

ネットリテラシーを端的に表すと、インターネット利用時のモラル(道徳観)です。
インターネットで出回っている情報を鵜呑みにしすぎない、他人に対して不快感を与えるような情報を発信しないといったことを指します。
情報基礎リテラシーのうち、「情報の内容を精査する能力」にも重なるリテラシーです。

ネットリテラシーを習得することは、インターネット上で余計なトラブルを起こさないためにも重要となります。
ユーザーからのクレームに対して感情的になったSNS担当者が、Twitterで不適切な内容を投稿するといったようなトラブルもよく起こっているので、特にWeb担当者やSNS担当者には、高いネットワークリテラシーを求めたいところです。

情報セキュリティリテラシー

情報セキュリティリテラシーは、文字通りセキュリティに関するリテラシーです。
ITを活用する際には、「どれだけのリスクがあるのか」「リスクに対するセキュリティ環境は整っているのか」という点をしっかりと考える必要があります。

どれだけ業務に役立つツールを見つけても、セキュリティがガバガバなのであれば、利用すべきではありません。
セキュリティ的にリスクがある行動を起こしてしまうと、後述するような情報漏洩などの大規模な事故に発展する可能性があります。

企業がビジネスを進める上で、最も足かせとなるのがトラブル対応です。
何かトラブルが起きてしまい、それに対応していてもほとんど価値を生みません。

日々の業務を通じてどんどん価値を創造していくためには、いかに無駄なトラブルを起こさないかも重要となるため、社員一人ひとりに高い情報セキュリティリテラシーを身につけさせておく必要があります。

ITリテラシーが低いと起こりえる問題

IT

ITリテラシーが低いと、ビジネスにおいて様々な問題が起こり得ます。
具体的に起こり得る問題は以下の通りです。

  • SNSアカウントでの炎上
  • 情報漏洩
  • 生産性低下
  • コミュニケーションの不足
  • 情報の量や情報の質の低下

それぞれの内容について、詳しくチェックしてみましょう。

SNSアカウントでの炎上

TwitterやInstagram、YoutubeなどのSNSアカウントを運用している場合、発信内容によっては炎上して、企業価値を落としてしまう可能性があります。
特に誤った情報や誹謗中傷などの不適切な内容を発信した際には、注意が必要です。

当然ですが、担当者が高いリテラシーを持っておく必要があります。
しかしやはり一人の人間が注意しているだけでは、限界があるのも否めません。そのため、ダブルチェック体制を整えるなど、トラブルを防ぐための環境整備も企業には求められます。

情報漏洩

ITリテラシーが低いと、重要な企業情報や顧客の個人情報を外部に漏えいするトラブルもよく起こります。
セキュリティ強度の低いサイトにアクセスすることなどが大きな理由です。

仮に重要な情報を漏えいした場合には、企業の信用問題にも関わります。
日ごろニュースを見ていて、情報漏えいが大きな問題になっている事例を見たことがある人も多いでしょう。

企業としては、怪しいサイトに簡単にアクセスできないような仕組み作りなどを通じて、無駄な情報漏洩トラブルを起こさないような努力が求められます。

生産性低下

ITリテラシーが低いことは、そのまま仕事の遅さに直結します。
仕事のスピードが遅くなれば、当然生産性も低下して、コスパの良いビジネスができません。

例えば会議の議事録を手書きで取ろうとすれば、当然正確には記録できないでしょう。
素早く記録しても、文字が全く読めずに、結局議事録が意味をなさないこともあります。
議事録担当者にITリテラシーがなく、PCを一切使えないというような場合には十分起こり得る事態です。

ほかにも、ITリテラシーが低ければ、あらゆる仕事において生産性が低下します。
わずか1つの生産性の低さが、会社全体の非効率につながることもあるため、長い目で見て大きな利益を出すためには、時間やコストをかけてでも社員にITリテラシー教育を施すことが重要です。

コミュニケーションの不足

現代はリモートワークが普及したことなどもあり、チャットツールなどを活用したコミュニケーションが主流です。
しかしITリテラシーが低ければ、業務上必要なコミュニケーションツールもうまく使いこなせないでしょう。

出社して仕事をしているうちは問題ありませんが、リモートワーク中など、オンライン上でやりとりをする際には、効率の良いコミュニケーションが取りづらくなります。
コミュニケーションの遅さやコミュニケーションの欠如は、そのまま生産性の低下や重大なミスの原因にもなりかねません。

情報の量や情報の質の低下

ITリテラシーが低いと、そもそもインターネット上から情報を検索することができません。
検索機能自体は使えても、検索スピードが遅く、十分な量の情報をなかなか入手できないでしょう。

また情報の内容を精査する能力が低ければ、役に立たない質の低い情報ばかりを集めてしまう可能性があります。
あらゆるビジネスの基礎は知識や情報にあるため、良質な知識や情報を少しでも多く保有しておくこと、そして素早くアクセスできることが重要です。

ITリテラシーが低いと、フレッシュな情報をなかなか得られないため、ビジネスではどうしても遅れを取ることになります。

ITリテラシーを向上させるためにすること

IT

現代のビジネスにおいてITリテラシーが低いことは、致命的な欠点です。
変化の激しい現代において、よりビジネスを加速させるためには、社員一人ひとりのITリテラシーを向上させることが求められます。

そこで、具体的にITリテラシーを向上させるためにすべきことについて、解説します。具体的な内容は以下の通りです。

  • ICT環境を整える
  • IT関連の資格取得を支援する
  • 各社員の現状を可視化して客観的に評価する
  • 社内外で研修を行う
  • 小さな事故やミスの発生時に、対処法を考えさせる
  • 業務効率化ツールを導入する
  • リモートワークの環境を整備する
  • 入社時にパソコンのキッティング作業を行わせる

それぞれの内容について、詳しく解説します。

ICT環境を整える

まずは職場のICT環境を整えておきましょう。
実践に勝る学習はないため、ICT環境を整えることにより、社員が日ごろからITツールを使えるようにする(使わざるを得なくする)ことが、ITリテラシーを劇的に高めるための近道です。

最初のうちは全く何も使いこなせないという社員も、週に5日間出社して、業務を通じてITツールを活用していれば、自ずと能力が高まります。
ICT環境の整備にはもちろん多額のコストもかかりますが、将来的に大きな利益を生み出すための先行投資と考えておくべきです。

IT関連の資格取得を支援する

社員が主体的にITリテラシーを高めるためには、IT関連の資格取得を会社として支援するのも良いでしょう。
IT関連の資格には、主に以下のようなものがあります。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 応用情報技術者試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • 情報処理安全確保支援士
  • マイクロソフトオフィススペシャリスト
  • オラクルマスター

実際に資格を取得するか否か以上に、資格取得のために試験勉強をして、知識を得ることが重要です。
実際に資格取得のための受験費用や参考書代を、一部会社が負担しているという例も多く見られます。

社員のITリテラシー向上のためのモチベーションをより高めるために、資格を取得した際に奨励金を与えたり、資格取得分を基本給に上乗せしたりするのも1つの手です。

各社員の現状を可視化して客観的に評価する

ITリテラシーがどれだけ身についているのかは、社員一人ひとりで大きく異なります。仕事を割り振るには、個々の社員のレベルに応じた業務を割り当てることが重要です。
能力にふさわしくない業務を任せると、難しすぎて何もできなかったり、逆に簡単すぎて仕事のモチベーションを失ったりするリスクがあります。

そのためにも、特に上長はメンバー一人ひとりのITリテラシーがどの水準にあるのか、客観的に評価しましょう。
客観的に評価した上で、評価に応じた仕事を割り振ることにより、各メンバーの生産性が最大限高まり、全体の仕事も効率的に進むようになります。

社内外で研修を行う

ITに関する知識や技能を体系的に習得するには、研修の活用もおすすめです。入社後、まずは基礎基本を叩き込むために、一定期間を研修受講に充てるケースもあります。

しかし規模の大きい研修の場合には、講義形式のスタイルとなるため、受動的な学びしかできません。
自分のペースで学習を進められなかったり、学んだことをすぐに実践できなかったりする点にデメリットがあります。

そのためなるべく実際の業務を「研修」の一環として捉えるOJT形式で、社員に研修の機会を与えるようにしましょう。
OJTならばアウトプットをしながら同時にインプットもできるため、知識やスキルを身に着けるスピードが速くなります。

小さな事故やミスの発生時に、対処法を考えさせる

業務の中で何か事故やミスが生じた場合には、すぐに解決して終わりではなく、対処法をしっかりと考えさせることも重要です。
対処法を考えるには、そもそもその事故やミスがなぜ起きたのかという原因から遡る必要があります。

事故やミスの原因は、多くの場合ヒューマンエラーにあります。
ヒューマンエラーが起こらないようにするためには、どのように自動化するかを考えることが重要です。

実際に起こった事故やミスの対処法として、自動化のシステムを作って解決すれば、いかにITツールを活用するのが重要かを実感できるでしょう。
もちろんスキルがないならば、自分で自動化システムを作る必要はありません。重要なのは、「自動化すればミスが起こらなくなる」ということを実体験として知る点です。

もちろん事故やミスの程度によっては、悠長に対処法を考えている場合ではないこともあります。
それでも良い機会と思って、今後どうすれば同じようなミスが起こらないのか、しっかりと考え、解決策を講じる機会を作るようにしましょう。

業務効率化ツールを導入する

企業としては、効率アップにつながるツールをどんどん導入しましょう。
実際にツールを使ってもらう機会を多く作れば、日々の仕事を通じて、どんどんITリテラシーは高まります。

例えば2023年以降はChat GPTの存在が大きな話題となりました。
Chat GPTが登場したばかりのころは、「どのように使うのか全く分からない」という方がほとんどだったことでしょう。

しかし今では多くのユーザーが、仕事でも実生活でもChat GPTをフル活用しています。
つまり、とにかくツールに触れる機会、ツールを活用する機会を作ることが、ITのスキルを高めるには重要ということです。

あれこれツールを導入しすぎないようには注意

業務効率化ツールを導入する上で注意したいのは、あれもこれもという状態にならないようにすることです。
1つの会社内であまりにも多くのツールを導入しすぎると、整理できなくなり、結果として業務効率が落ちる恐れがあります。

どんなツールを導入すべきかは、目的や社員数などにもよりけりですが、多くても3つ程度に留めておくと良いでしょう。
どうしても多くのツールを導入したいならば、短期で一気に導入するのではなく、社員の習熟度を見ながら段階的に導入することも重要です。

パソコンのキッティング作業を行わせる

ITリテラシーを向上させるには、パソコンがどんな仕組みになっているのかを知ることも重要となります。
そのため、入社時やリプレース時などに、社員一人ひとりにパソコンのキッティング作業を行わせるのも良いでしょう。

新しいパソコンを実務で使える状態に持っていくためには、様々な操作や設定が必要となります。
実際にキッティング作業を行わせることで、ある程度パソコンの仕組みやサーバーの仕組みなども見えてくるはずです。

またキッティング作業を経験すれば、実務を通じて自分でパソコンをカスタマイズしたくなった際に、スムーズに手続きできるようになります。
情報やデータのバックアップを取っておくことの重要性も、キッティング作業やリプレース作業を通じて身に着けるケースも珍しくありません。

まとめ

IT

DX推進が求められている現代のビジネスにおいては、社員一人ひとりのITリテラシーの高さが求められます。
ITリテラシーが低いと、生産性が下がって業務が非効率になるほか、炎上や情報漏洩などの重大な事故にもつながりかねません。

ITリテラシーの低い社員を抱えることは、企業にとって大きなディスアドバンテージになることを理解しておきましょう。
そのため、実務や研修を通じて、日々ITリテラシーを向上させる取り組みが重要になります。

一人ひとりのITリテラシーが高まれば、必然的に業務効率は向上し、ビジネスの成長速度も速くなるでしょう。
またITリテラシーが高ければ、Webでの集客やマーケティングにおいても有利になります。

しかしWebマーケティングの即戦力人材は、すぐに育つものではありません。
「自社の社員のITリテラシーの低さに悩んでいる」
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