Pinterest(ピンタレスト)とは?使い方と企業での活用事例を紹介
Pinterestをうまく活用すれば、自社商品やサービスの認知拡大、ブランディング、販促などを通じてビジネスを成長させられる可能性があります。
しかし実際にPinterestを活用するには、そもそもPinterestが何なのか、どのように使うのかを知っておかなければなりません。
本記事ではPinterestを利用する前に知っておくべき基本情報や実際の利用方法、企業における活用事例について、詳しく解説してみました。
ビジネスでも活用できるものなのかな?
今回はPinterestがどんなものなのかや、企業での活用事例を紹介していきますね!
Pinterest(ピンタレスト)は写真を集められるサービス
Pinterestは2010年3月にアメリカでローンチされた新しいサービスです。
2011年8月にはタイムス誌によって「50 Best Websites of 2011」として選出されるなど、初期のころから高い注目度を誇っていました。
Pinterestの主な機能は、Webページ上で公開されている画像や動画を自分専用のボードにピン止めして、なおかつそれを他のユーザーにもシェアできるというサービスです。
Pinterestのアカウントでは、自分の好みに応じてフォルダを作って、画像や動画を整理することもできます。
例えば旅行に出かける際には、足を運んでみたい観光地や飲食店をピン止めしておいて、旅行仲間とシェアするというような使い方も可能です。
Pinterest(ピンタレスト)のユーザー数と特徴
Pinterestの月間アクティブユーザー数は、毎月4億5000万人程度いると言われています。
特に世界中が新型コロナウィルスの感染拡大に見舞われた2020年頃から、爆発的にユーザー数を増加させました。
日本国内のユーザー数も2020年末時点で870万人を数えています。
2021年には日本国内のCM放映が始まったこともあって、現在は1000万人以上のユーザー数がいることは間違いありません。
ユーザー層は、特に25歳以下の世代が多いという特徴があります。
リリース当初は特に女性がユーザーが多かったものの、サービスの認知が拡大するにつれて、Z世代やみれにある世代のユーザーも多くなりました。
特に若い年齢層のユーザーが増えている理由は、未来の社会形成や自己成長のためという目的でPinterestを利用するユーザーが多いためです。
実際にZ世代がPinterestで検索するのは、以下のようなジャンルが多いというデータもあります。
- ジェンダー平等
- メンタルヘルス
- ボディーポジティブのアイディア
- 自己啓発
- ライフスキル
参考:Pinterest の月間アクティブユーザー数が 4 億人を突破 :Z 世代、男性、ミレニアル世代が成長を牽引 | Pinterest Newsroom
また直感で「これが良い」と感じた画像に対するピン止めを繰り返すことによって、今までは把握できていなかった自分の本当の好きなことや興味を見つけ、将来の目標を明確化するという使い方をするユーザーもいるようです。
Pinterestのユーザーの中には、まだアプローチできていない顧客が眠っている可能性もあります。せっかく潜在顧客が自社商品やサービスを認知してくれても、刺さるホームページを有していなければ、他社に流れてしまいかねません。
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Pinterest(ピンタレスト)とInstagram(インスタグラム)の違い
Pinterestと同じように、画像を共有するサービスとしてInstagramの存在が挙げられます。
しかしPinterestとInstagramは、大きな違いがあるサービスです。
具体的にどのような違いがあるのか、4つのポイントについて詳しく解説します。
Pinterestは画像を集めるのがメイン
1つ目の大きな違いが、画像を投稿する目的です。
Instagramは自分で撮影したり加工したりした画像を見てもらうために投稿します。
一方でPinterestでは、インターネット上で見つけたお気に入りの画像を収集(※ピン止め)するのが目的です。
Instagramは自分の作品や日常の風景を公開するために投稿しているのに対して、Pinterestは自分の内に秘めている好みや世界観を周囲に知ってもらうために投稿しているという違いがあります。
Pinterestは未来に向けて使うサービス
2つ目の大きな違いが投稿対象となる出来事の時間軸です。
Instagramでは、現在起きていること、もしくは過去に起こった出来事を投稿します。
例えば先週末に出かけたディズニーランドの様子や海外旅行の振り返りを投稿するというイメージです。
一方でPinterestは、「今度行ってみたい」「買おうか悩んでいる」といったようにこれから体験をする未来の事象を投稿します。
過去や現在について投稿するのか、それとも未来に向けて投稿するのか、という出来事の時間軸もPinterestとInstagramの大きな違いです。
Pinterestは画像に外部リンクをつけられる
3つ目の違いは画像に外部リンクを設定できることです。
Instagramでは画像のテキスト部分にURLを入力すること自体はできます。
しかしあくまでもアルファベットの文字が入力されているのみで、リンクとしての役割は果たしません。
一方でPinterestでは、ピン止めした画像に対して外部リンクを設定することができます。
外部リンクを設定できるという点で、Pinterestは外部サイトに誘導するという目的で使われるケースが多いのもInstagramとの違いです。
Pinterestは拡散力が高い
4つ目の違いは拡散力の大きさです。
結論から言えばPinterestの方が、圧倒的に大きな拡散力を誇っています。
Instagramには他のユーザーの投稿をシェアする機能はありません。
一方でPinterestでは「リピン」という機能を使うことで、他のユーザーの投稿を拡散できる機能があります。
認知拡大や情報発信といった目的のためにビジネス利用を検討するならば、InstagramよりもPinterestの方が効果的です。
Pinterest(ピンタレスト)のアカウント登録方法
Pinterestのアカウントを登録する際の具体的な手順を詳しく解説します。
ページへアクセスする
まずはWebの検索バーに「Pinterest」「ピンタレスト」と入力してください。
すると基本的にはPinterest(ピンタレスト)の公式ページがトップに表示されます。
「Pinterest-ピンタレスト」という名前をクリックすると、ページへのアクセスが可能です。
アカウントの登録
Pinterestの公式ページにアクセスしたら、「無料登録」というボタンをクリックしてください。
すると以下の通り登録フォームが表示されます。
具体的に入力するのは以下の3項目です。
- メールアドレス
- パスワード
- 生年月日
なお、FacebookやGoogleアカウント、LINEを使ってアカウント登録をするという方法もあります。
必要な項目がすべて入力できたら「続行」をクリックしてください。
すると以下のようなメッセージが表示されます。
アカウント登録自体は完了していますが、「次へ」をクリックしてさらに必要な手続きを進めましょう。
するとまずは性別の選択を求められます。
続いて利用する言語と居住国の選択を求められます。
デフォルトでは日本語と日本がそれぞれ選択されているので、特に変更する必要はありません。
5つの興味関心を選択する
最後に好きなトピックとして、5つの興味・関心を選択します。
選んだトピックに基づいてホームフィードがカスタマイズされるので、しっかりと自分の好みに応じて選ぶことが重要です。
すべて選択ができたら、最後に「ホームフィードを見てみましょう」という赤いボタンをクリックします。
以上でPinterestのアカウント登録は完了しました。
登録が完了すると、実際にPinterestを利用できるようになります。
Pinterest(ピンタレスト)の使い方
Pinterestの登録が完了したら、実際に活用してみましょう。
利用するにあたって覚えておきたい基本的な使い方を紹介します。
web上の画像や動画にPin(ピン)をする
Pinterestの基本操作は「Pin(ピン)」することです。
インターネット検索をして気になる画像や気に入った画像があれば、どんどんピンしましょう。
事前にプラグインを導入したり、拡張機能を使ったりすることによって、各Webサイトから直接Pinterestに画像を保存できるようにもなります。
まずは積極的にPinの動作を繰り返すことで、自分好みのボードが完成していくはずです。
また何度もPinの動作を繰り返すことで、他のユーザーのフィードに自分のピンが表示される確率も高まり、自分のアカウントへのアクセスも期待できるようになります。
Pinterestに投稿されている画像や動画をRepin(リピン)する
RepinはPinterestのサイト内で表示されている画像や動画を保存する機能です。
Pinは外部サイトの画像や動画、RepinはPinterest内部の画像や動画を保存するという点に違いがあります。
Repinの方法は、投稿されている画像や動画にカーソルを合わせた際に表示される「保存」という赤いボタンをクリックするだけです。
Repinをすると投稿主に対して通知が行くので、自分のボードを閲覧してもらえる可能性も高くなります。
画像や動画にLike(いいね)する
Like(いいね)は気に入った画像や動画をお気に入りフォルダに登録するというような機能です。
PinやRepinをしたコンテンツはボードに表示されますが、LikeをしたコンテンツはLikeページに保存されるという違いがあります。
基本的な活用方法としては、最初に気になった画像や動画をLikeしておき、その後Like一覧を見てRepinをするか否かを決めるというようなイメージです。
Likeをしたい場合は、対象となる画像にカーソルを合わせ、右上に表示されるハートマークのアイコンをクリックするだけでOKです。
画像や動画を保存してBoard(ボード)を作る
ボードはピンやリピンした画像、動画を保存しておくためのフォルダです。
例えば「北海道旅行」というボードを作って、今度北海道旅行に出かけた時に行きたい観光地や飲食店の画像をどんどん入れるというような使い方をします。
ボードは名前をつけることによって、いくつでも作成可能です。
見返しやすいように、ジャンルに応じてボードを分けておくのが望ましいでしょう。
なお「ボード」には、通常ボードのほかに以下のような種類のボードもあります。
ボードの種類 | 概要 |
---|---|
グループボード | 他のユーザーと共有できるボード |
シークレットボード | 外部公開はされないボード(特定のユーザーに対してのみ公開することは可能) |
サブボード | ボードの内部を整理するために作るボード |
特にサブボードは重要です。
保存する画像や動画が増えてくると、うまく整理できなくなってしまうので、抽象度を一段階高くしたカテゴリでサブボードを作成しましょう。
例えば「料理」というボードの中に、「中華」「和食」「イタリアン」といったサブボードを作成するというイメージです。
Pinterest外のアプリやSNSにシェアする
Pinterestには外部アプリやSNSとシェアする機能もあります。
自分のボードや他のユーザーのボード、プロフィールをシェアすることが可能です。
外部アプリやSNSでシェアすることで、Pinterest内では繋がりのなかったユーザーとの接点を作れる可能性もあります。
画像や動画をズームイン検索する
ズームイン検索はPinterest独自の機能です。
画像全体ではなく、一部分をズームアップさせて、その箇所に似たピンを探せるという機能になります。
例えばファッション関連の画像に注目した際、トータルコーディネートではなく、バッグだけをズームアップして、検索できるというような使い方が可能です。
ズームイン検索をうまく活用することによって、より自分の趣味や関心、好みに応じた画像や動画の検索ができるようになります。
企業でのPinterest(ピンタレスト)活用事例
Pinterestは個人の趣味の領域だけではなく、企業がビジネスに活用している事例もあります。
特に「拡散力が強い」という特性もあるので、有効に活用できればマーケティングにおいても大きな成果を挙げることが可能です。
具体的にPinterestを活用した企業の事例について、紹介します。
なお、Pinterestの活用有無を問わず、Webマーケティングを通じて成果を出したいと考えている企業様は、ぜひNUVOにご相談ください。
NUVOでは、デザイン、マーケティング、DX、広告運用の領域でクライアント様のビジネスのお手伝いをしています。
H.I.S.Japan
H.I.Sはユーザーの旅行目的に応じて、行先に応じたボード、さらに「一人旅」「おいしいNIPPON」といったような旅行テーマ別のボードを用意してPinterestのアカウントを運営しています。
また各画像にはH.I.S公式サイトの対象ツアー等への外部リンクが設定されており、閲覧から旅行の予約までをスムーズにできる設定になっているのが特徴的です。
UNIQLO
UNIQLOのPinterestアカウントは、プロフィール文やボードが英語表記となっており、グローバルマーケティングの目的に利用されています。
主にファッションアイテムに関する画像を投稿し、おすすめのコーディネート方法などを掲載してユーザーに情報を提供しているのが特徴的です。
なお2023年3月末時点で、UNIQLOのPinterestアカウントではすべての投稿が消えていました。
今後また復活してくれることを期待しましょう。
PanasonicCorporation
PanasonicCorporationもPinterestを活用しています。
家電の種類に応じてボードを作成しており、気になる画像があればURLクリックにより、直接商品情報ページに遷移できるスムーズな導線が魅力的です。
その後は商品情報ページから通販サイト(決済ページ)へのリンクもあります。
大小問わず様々な種類の家電を簡単に購入しやすくしたPinterestの成功事例と言えるでしょう。
コカ・コーラ
コカ・コーラもPinterestを活用しています。
単に飲料製品の情報だけではなく、コカ・コーラスタイルのグッズやポスターなどを掲載しているのが特徴的です。
しかし大きな企業の運用するアカウントとしては、投稿数が非常に少ないという印象を受けます。
SonyMusic
Sony MusicはPinterestを活用して、アーティストの写真やパフォーマンス中の映像などを投稿しています。
画像だけではなく、ライブ映像やミュージックビデオがピン止めされている点は、音楽系ならではのPinterest運営と言えるでしょう。
なおボードを見た限り、日本人アーティストに関する投稿は見られませんでした。
山崎実業株式会社
山崎実業株式会社は、Pinterestを活用して暮らしを快適にするアイテムの情報を発信しています。
部屋の種別や収納したいアイテムに応じたボードがあり、特に模様替えをしたい時や新生活を迎えるときには、見るだけでも楽しめるコンテンツです。
気に入ったアイテムがあれば、Pinterestから直接公式サイトの商品ページに遷移できます。
さらにリンク先からは各種ECサイト(Amazon、楽天市場、Yahooショッピング)へのリンクも設置されており、商品の認知から購入までスムーズな導線ができているのも特徴的です。
Sanrio
マイメロやハローキティなどの人気キャラクターを扱うSanrioは、Pinterestにおいて自社のキャラクター画像を中心に掲載しています。
また自社サイトの画像だけではなく、一般ユーザーの外部SNSでの投稿にPinしているのも特徴です。
自分の投稿した画像がSanrio公式にピンしてもらえれば、ユーザーとしてもよりSanrioへの好意が強くなることが期待できますね。
GapJPN
Gap JPNではPinterestを活用して、主にシーズンごとに自社商品のボードを作成しています。
公式通販サイトへの直接リンクも設置されており、商品を認知してから実際に購入するまでがスムーズです。
また子供や幼児向けのボードもあります。「子供におしゃれをさせたいけど何を着せるのが良いか分からない」と悩んでいる場合には、GapJPNのPinterestを参考にしてみるのも良いでしょう。
まとめ
Pinterestは気になる画像をピン止めしてコレクションするという、従来のSNSには見られないタイプのサービスです。
月間のアクティブユーザー数は4億人を突破しており、Z世代を中心としてどんどんユーザーが増えています。
個人利用が中心であるものの、企業がマーケティング目的で利用する事例も増えてきました。
Pinterestの画像には直接外部リンクを設置できることもあり、うまく活用することで販路を拡大、売り上げを増加させることも十分に可能です。
今後もユーザー数が増加することが予想されており、ビジネスにおけるPinterest活用の重要性も高まっていくでしょう。
Pinterestの活用のほか、ビジネスで成果を出すためには効果的なマーケティング施策が求められます。
テクノロジーが発達している現代においては、特にWebマーケティングが重要です。
NUVOではホームページ制作や運用などの施策を通じて、クライアント様のWebマーケティングのお手伝いをしています。
今よりもビジネスで成果を出したいと考えている企業様は、ぜひNUVOに相談してみてください。
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