ドメインとは?初心者でもわかる仕組みや決め方を解説
ドメインは、インターネット上で特定のwebサイトやサービスを識別するためのアドレスのようなものです。
実際の世界で住所が建物や場所を指し示すように、ドメインは特定のウェブページやリソースの位置を示し、ユーザーが簡単にアクセスできるようにしています。
この記事では、ドメインの仕組みや決め方について解説していきます。
ドメインの決め方や気を付けることはあるのかな?
どうやってドメインを決めればいいのか、仕組みや気を付けることを紹介していきますね!
ドメインはインターネット上の住所
ドメインは、インターネット上のサーバやPCの住所です。
インターネット上に存在するwebサイトやサービスはそれぞれ固有のアドレスを持っており、このアドレスをドメイン名として知られる文字列で表現します。
これにより、数値だけのIPアドレスよりも分かりやすく、覚えやすい方法でオンラインの場所を指し示すことができます。
ドメインの構造
ドメインは基本的に2つか3つの構造からなり、それぞれ「.(ドット)」で区切られています。
ドメインを取得する時に混乱しないように、複数の構造であることを覚えておきましょう。
ドメインの右側から、「トップレベルドメイン」、「セカンドレベルドメイン」、「サードレベルドメイン」と呼ばれています。
もし2つの小僧しかない場合は、サードレベルドメインは存在しません。
それぞれの構造について詳しく紹介していきます。
トップレベルドメイン
トップレベルドメインはドメイン名の最上位部分で、インターネット上のドメインを大まかに分類するために使用されます。
トップレベルドメインには4つの種類があります。
- gTLD(分野別トップレベルドメイン)
- ccTLD(国コードトップレベルドメイン)
- 新gTLD(新ドメイン)
- 属性型JPドメイン
それぞれ紹介していきます。
gTLD(分野別トップレベルドメイン)
分野別トップレベルドメインは、世界中の誰でも取得できるドメインです。
商用サービス向けの「.com」、ネットワークサービス向けの「.net」、非営利組織向けの「.org」などがあります。
特定の用途に制約されず、個人や企業、団体などが幅広い目的で利用できます。
ccTLD(国コードトップレベルドメイン)
国コードトップレベルドメインは、その国や地域に在住する個人や団体に利用できるタイプのドメインです。
各国や地域ごとに異なるコードが使われ、国を識別するために利用されます。
たとえば、日本に住んでいる場合には「.jp」、アメリカ合衆国なら「.us」、中国なら「.cn」を取得できます。
新gTLD(新ドメイン)
新ドメインは、2012年に追加されたドメインです。
企業のウェブサイトに適した「.company」や、ブログを示す「.blog」、アプリケーションやゲーム向けの「.app」といったドメインが登場しました。
もしも使用したい文字列が既に「.com」などで使用されている場合、新ドメインなら使用できることがあります。
新ドメインでは、より特定のコンセプトや目的に合ったドメインを取得できるようになりました。
属性型JPドメイン
属性型JPドメインは、日本国内において法人や団体に割り当てられる特別なドメインです。
特定の組織が使用できる専用ドメインは厳格なガイドラインの下で選ばれ、「一つの組織が登録可能なドメイン名はただひとつ」という原則が適用されます。
以下が、それぞれの専用ドメインの種類と取得可能な組織の一例です。
「.or.jp」ドメイン:特定の法人組織
「.ne.jp」ドメイン:ネットワークサービス関連の組織
「.ac.jp」ドメイン:学校教育法等で承認された学校
「.lg.jp」ドメイン:地方自治体
「.go.jp」ドメイン:政府機関や各省庁が監督する研究所など
セカンドレベルドメイン
セカンドレベルドメインはトップレベルドメインの直下に位置する部分で、主に個人や企業の名前や識別子と結びつけられます。
たとえば、「co」や「ne」などがあります。
セカンドレベルドメインは、webサイトやブランドを識別するために重要です。
サードレベルドメイン
サードレベルドメインは、セカンドレベルドメインの直下に位置し、さらに細かい識別子を示す部分です。
たとえば、”blog.example.com”の”blog”がサードレベルドメインです。
一部のトップレベルドメインによっては、サードレベルドメインがセカンドレベルドメインの部分に含まれることもあり、サードレベルドメインが存在しないURLもあります。
独自ドメインは好きな文字列を指定できる
独自ドメインは、ドメイン取得サービスを利用して、自分自身で取得するドメインです。
好きな文字列を指定できて、取得した独自ドメインはユーザーの所有物になります。
レンタルサーバーなど、ドメインを利用するサービスを変更してもそのまま利用することが可能です。
独自ドメインを取得するメリット
独自ドメインを取得すると、さまざまなメリットがあります。
メリット
- ブランド力と信頼性が上がる
- 永続的に同じURLを使える
- SEO対策になる
個々のニーズや目的に合わせて適切な独自ドメインを選ぶことが大切です。
ブランド力と信頼性が上がる
会社やお店の名前、サイト名をドメイン名に組み込むことによって、ブランド力と信頼性の向上につながります。
このドメインはメールアドレスとしても使用できるので、独自のアドレスを採用することで、ビジネスにおける信頼性を向上させることができます。
永続的に同じURLを使える
基本的にドメインは特定のサーバーと関連付けられており、サーバーを変更する場合はドメインも変更する必要があります。
サーバーは容量やパフォーマンスなどの理由から定期的に見直す必要がある一方で、サーバー変更に伴うドメインの再登録手続きは複雑で手間がかかります。
これに対して、独自ドメインは所有者自身の財産であるため、サーバーを変更しても同じドメインを使うことができます。
webサイトを同じドメインで運営し続けることが可能なので、運営の柔軟性が向上します。
SEO対策になる
検索エンジン最適化(SEO)は、webサイトの運用を成功させるために不可欠です。
独自ドメインは、SEOにおいて有利な場面が多くあります。
検索エンジンはキーワードを含むドメインに注目し、評価する要素になっています。
特定のキーワードを独自ドメインに組み込むことで、関連性の高い検索結果に表示されやすくなります。
一方で、「サブドメイン」や「サブディレクトリ」の使用には、SEO上のデメリットが存在します。
例えば、親ドメインがSEO的なペナルティを受ける場合、同じドメイン下の他の「サブドメイン」「サブディレクトリ」も影響を受ける可能性があります。
また、Googleは上位の検索結果ページに同じドメイン内のページを2つ以上表示しないという方針を持っており、同じサービスを提供する他のユーザーとの競合がある場合、SEO的に不利になることがあります。
この点で独自ドメインは制約を受けず、有益なコンテンツを提供し続けることでSEO的な価値を高めるメリットがあります。
サブドメインとは
サブドメインとは、独自ドメインをより細かく利用するためのドメインです。
独自ドメインの前に好きな文字列を付け足して使用するもので、1つのドメインを異なる目的や用途ごとに区別するために利用されます。
たとえば、Googleはサブドメインを活用して複数のサービスを提供しています。
Gmail: https://mail.google.com/
Googleカレンダー: https://calendar.google.com/
Googleドライブ: https://drive.google.com/
このように、1つの独自ドメインをサブドメインによって細かく分割し、異なるサービスやセクションを運営することができます。
ドメイン名を決めるときの注意点
ドメイン名は、webサイトの成功に大きな影響を及ぼす重要なステップです。
ドメイン名を決めるときに意識しておきたいポイントを紹介します。
わかりやすい文字列にする
ドメイン名を決めるときには、まず分かりやすい文字列を選ぶことが大切です。
短くてシンプル、そして覚えやすいものが最適です。
もしドメインが長くなりそうな場合は、短縮する方法を検討するか、ハイフン「‐」などを使って文字列を区切ると読みやすくなります。
ただし、ハイフンはあまり多用すると、ドメインが複雑になってしまい逆効果です。
1回の使用にとどめ、分かりやすさを保ちましょう。
入力がしやすい文字列にする
長すぎるドメインはユーザーにとって入力が面倒で、避けられる傾向があります。
特にスマートフォンでの閲覧時には、短くて分かりやすいドメインを選ぶことが重要です。
短いドメインは、チラシやバナーなどへの掲載にも適しています。
特殊文字や数字の混在は避け、一般的な英字と短い単語の組み合わせで、ユーザーがスムーズに入力できるようにしましょう。
イメージしやすいブランド名や会社名を使う
ドメイン名は、ブランドや会社のイメージを表現する重要な要素でもあります。
webサイトの内容やコンセプトに合った魅力的で覚えやすい名前を選ぶことで、ユーザーに強い印象を与えることができます。
企業名やサービス名、サイトのテーマに関連する単語を取り入れることで、ユーザーはドメインを見ただけでwebサイトの内容や目的を想像しやすくなります。
ドメインの取得方法
ドメインについての理解が深まったら、ドメインを取得してみましょう。
ドメインを取得するには、手続きを行う必要があります。
初めて取得する人にとっては難しく感じるかもしれませんが、一旦流れを理解すればドメインの取得は簡単にできます。
ドメイン名を考える
まず最初に、自分のwebサイトに合った適切なドメイン名を考えます。
先ほど説明した注意点をもとに、わかりやすく、簡潔で、覚えやすい名前を選ぶことが大切です。
ユーザーが覚えやすいドメイン名にすることで、検索エンジンからサイトに訪れるユーザーを増やすことができます。
ドメインが使えるかを確認する
ドメイン名を決めたら、そのドメイン名が実際に利用可能かどうかを確認します。
ドメイン取得サービスのwebサイトで、希望するドメイン名が利用可能かどうかを調べることができます。
他の誰かが同じドメインを使用している場合、そのドメインを取得することはできません。まずは他に同じドメインが使われていないかを確かめることが大切です。
ドメインを申し込む
ドメイン名を選び他の人が使用していないことを確認したら、最後に申し込み手続きを行います。
ドメイン登録サービスのページから、ドメインの申し込み手続きを進めましょう。
購入申し込み手続きが完了すれば、あなただけの独自のドメインを取得することができます。
ドメインを取得した後に気を付けること
ドメインを取得した後にも、気を付けなくてはいけないことがあります。
ドメインの所有者を自分に設定する
webサイトの制作を外部に依頼する場合、ドメインの所有者は制作会社ではなく自分になるように設定しましょう。
一般的にドメインの所有権は取得した人になりますが、webサイトの制作会社がドメインの所有者になる場合があります。
制作会社が所有者になっていると、将来的に他の会社にwebサイトの管理や保守を移管した際に所有権の移動にコストやリスクが生じる可能性があります。
さらに、ドメインは定期的な更新が必要ですが、制作会社が更新を忘れてしまった場合ドメインが失効してしまい、webサイトが表示されなくなる危険性があります。
webサイトの制作を外部に依頼する際には契約書の内容を十分に確認し、ドメインの取得作業は自分自身(または依頼者の会社)で行うと安心です。
ドメインを定期的に更新する
取得したドメインには有効期限が設定されており、サービスを継続するためには定期的な更新が必要です。
ドメインの有効期限が切れてしまうと、webサイトやメールが利用できなくなる可能性があります。
ドメインを取得する際には、有効期限や更新日を確認し記録しておくことが重要です。
ドメイン情報を保護する
ドメインを取得すると、所有者の氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの個人や企業情報が「Whois」データベースに登録されます。
この情報は一般に公開されて手軽に調べることができるため、スパムメールや詐欺行為の標的になる可能性があります。
自身の情報を第三者に知られたくない場合は、「Whois情報公開代行」というオプションを利用しましょう。
Whois情報公開代行は、ドメイン所有者の情報をドメイン取得サービスの情報に置き換えて公開する方法です。
多くのドメイン取得サービスでWhois情報公開代行の設定が可能ですが、中にはそのオプションが利用できない場合もあるため、選ぶ際には注意が必要です。
まとめ
個人や自社でwebサイトを持つ予定であれば、ドメインの登録は不可欠です。
企業がwebサイトを運営する際には、自社名やブランド名を含む独自ドメインを取得することのメリットは大きいです。
この記事を参考に、ドメインを取得してみてください。
どんなドメインにしたらいいのかわからない、ドメインの取得から運用まで一貫して依頼したいという場合には、ぜひNUVOにご相談ください。
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